イソフラボンでイライラが改善

女性には月経前症候群によるイライラや更年期障害によって起きるイライラなど、ホルモンバランスの乱れによって起きてしまうイライラがあります。このイライラを改善してくれるのがイソフラボンです。イライラが起きてしまうメカニズムとイソフラボンの関係について見ていきたいと思います。

月経前症候群によるイライラ

月経前症候群のイライラは女性の約7割の方が体験している症状で、生理の前の数日間に起こります。症状の強さや期間は人それぞれですが、ホルモンバランスの変化によって起きるといわれています。生理周期はエストロゲンとプロスタグランジンのバランスが関係しています。排卵後にはエストロゲンよりもプロスタグランジンが優位に働くのでセロトニンの分泌も減り、不安感やイライラが起きてしまうということが分かっています。

更年期障害によるイライラ

年齢を重ねるにつれて、特に女性は閉経を迎えるとエストロゲンの分泌量が激減していしまいます。エストロゲンが減少すると脳が指令を出して血中のエストロゲンを増やせという命令を出します。すると自律神経のバランスが崩れてしまいイライラが起きてしまいます。

イソフラボンの働き

以上のようにホルモンバランスの関係やエストロゲンの減少によってイライラが起きてしまいます。大豆イソフラボンは月経前症候群の症状が重い人が摂取するとセロトニンの分泌を促してイライラが軽減され、更年期障害に対しては自律神経の乱れを整えエストロゲンの働きを助けるという効果を発揮します。

エクオールの生成

日常的に大豆食品を摂取している人は腸内細菌によって大豆イソフラボンをエクオールへと変換させることができます。エクオールはスーパーイソフラボンとよばれ、大豆イソフラボンよりもエストロゲン様の作用が強く、心身の症状への効果が高いのが特徴です。更年期障害の症状が軽い人はこのエクオールの量が多いということも分かっています。
症状が現れる前に日常的に大豆食品を食事に取り入れておくというのも不調をきたさないための予防策になりますね。